パイプカットについて

おしどり夫婦として見られていた芸能人夫婦が夫の不倫で巷を賑わせるとSNSなどで「パイプカットしちゃえ...」「パイプカットしてしまえばもう悪さできない...」という言葉が飛び交いますが、みなさんパイプカットとは俗語であり、男性器を切り落とす切断するといった事ではなく男性が生殖能力を無くすために行う避妊手術です。

 

精管結紮手術(せいかんけっさつしゅじゅつ)

俗名であるパイプカットの正式名は精管結紮手術(英名:vasectomy バセクトミー)という名前で精巣で作られる精子の通り道である左右の精管を途中で切断し、切断した精管を縛り精子の流れを遮断する手術です。

 

図1の通り

精液=(精巣で作られる精子)+(精嚢で作られる精嚢液)+(前立腺で作られる前立腺液)

となり、射精の際にはこれらの液が尿管から出る事になります。精管結紮手術(以後パイプカット)では精子の通り道だけを塞ぐので精子を除く精嚢液と前立腺液は通常通り精液として排出され、元々精液量の大部分は前立腺液なのでパイプカットを行ったからといって液量が減ることはありません。排出されなくなった精子は自然に体に吸収されパイプカット後は徐々に生産量も減っていきます。

また男性ホルモンのなかで分泌量が最も多いテストステロンは5%が副腎、95%が精巣で作られていますが、パイプカットをしても精巣は残っているので男性ホルモンが減ることはありません。

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